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【医師コラム】 糖尿病の初期症状を見逃さない! 原因と生活習慣でできる予防対策
こんにちは!
10月9日は「糖尿病とこころの日」でした。
この日は、糖尿病が心の健康に与える影響について知り、理解を深める日とされています。
今回は、そんな「糖尿病」についてご紹介します!
厚生労働省の2023年(令和5年)の調査では、日本の糖尿病患者は552万人以上と推計されています。
実に日本人の6人に1人が、糖尿病またはその予備軍という驚くべき数字です。
これほど身近な病気である糖尿病について、あらためて考えてみましょう!

糖尿病とは
糖尿病は、インスリンというホルモンが体内で正しく作用しないことにより、糖をうまくエネルギーに変えられなくなり、血糖値が高いままになってしまう病気です。
多くの場合、痛みなどの自覚症状はなく病気が進行していき、気づかないうちに合併症を引き起こしてしまうことが最も怖い点です。
【合併症】 失明、心臓病、脳卒中、腎臓病、網膜症など
※記載されている症状や合併症は、すべての方に起こるわけではありません(個人差があります)。
糖尿病の原因は?
日本で最も多い2型糖尿病は、「体質(遺伝)」と「生活習慣(環境)」という二つの大きな要因が絡み合って発症します。

糖尿病の予防法
心房糖尿病は、食事の摂り方、生活習慣で予防・改善することが出来ます。
〇ごはん、パン、麺類を食べる量を減らす
〇甘いものを食べる量、間食を減らす
〇空腹時、1口目に甘いものや炭水化物を食べない
〇週に3回以上、20分以上の運動をする
〇睡眠や趣味の時間をしっかり取りストレスを解消する
など

健診結果は、どこを見る?

血糖値とヘモグロビンA1c、両方を合わせて見ることで、
今の身体の状態とこれまでの傾向が分かります。
日本人間ドック学会では、空腹時血糖が99mg/dL以下、
かつヘモグロビンA1cが5.5%の場合に異常なしと判定しています。
糖尿病内科医より👩🏻⚕️
症状が重くなってから受診される方が多いので、ほんの小さな異常でも、
健康診断で糖尿病の疑いがあると診断されたらお早めの受診をお勧めします。
特に働き盛りの方は、来院する時間が取れないという方も多いとは思いますが、
長く付き合っていく病気ですので、健康診断後、すぐに受診していただきたいです😊
健康診断の後、様々な診療科に繋げられることが長野病院の強みだと考えておりますので、是非お気軽にご相談ください!
当院での取り組み
岡山県の糖尿病医療連携体制を担う総合管理医療機関として認定を受けた医師、
看護師(日本糖尿病療養指導士1名、おかやま糖尿病サポーター7名)、
管理栄養士(日本糖尿病療養指導士1名)、薬剤師、臨床検査技師がチームとして、
生活習慣の改善や薬物療法を行っております🏥💉
糖尿病と関連する病態に関して、
地域の医療機関や他部門医師(循環器内科、神経内科、外科、整形外科、健診センター)と協力し診断治療にあたります。

令和7年度おかやま糖尿病サポーター認定研修会に参加しました!
(1枚目:おかやま糖尿病サポーターの看護師、2枚目:認定バッジ)
糖尿病週間行事のお知らせ
第61回全国糖尿病週間(11月9日~15日)に際して、
糖尿病を正しく理解していただくために、長野病院でも3日間限定でイベントを開催いたします。
ぜひお気軽にご参加ください!
【日時】 11月12日(水)~11月14日(金) 9:00~12:00
【場所】 1階外来フロア
【内容】 ☘血糖測定 ☘体組成測定 ☘サンプル配布 ☘展示(低カロリー商品紹介 カロリー別献立紹介 1日分の食事の展示 など)
注目の展示 ☘飲み物に入っている糖質量を知ろう!☘コンビニ商品活用術!~バランスの良い選び方~
健康&栄養相談も受け付けております。お気軽にお声かけください。

▲昨年の糖尿病週間行事の様子