乳腺外科

乳がんは世界中で増えています。日本でも乳がんの累積罹患(生涯で乳がんと診断される)リスクは11.2%、女性は9人に1人が乳がんになると言われています。しかも欧米では罹患数は増えていても、死亡数は減少傾向であるのに対して、日本では死亡数も増加の一途をたどっています。その違いは乳がん検診の受診率の違いによるといわれています。欧米では乳がん検診受診率が80%を超えているのに対して、日本ではやっと50%に届いたくらいで、欧米の1990年頃の受診率に相等します。

対象疾患Target disease

気になる症状はありませんか?

乳房にしこりがある

乳頭から赤黒い分泌液が出る

乳頭にただれができて治りにくい

生理の周期と関係なく
乳房に痛みがある

以下のような乳腺の病気の可能性
があります。

乳癌

9人に1人がかかる時代

乳腺良性腫瘍

線維腺腫、良性葉状腫瘍、乳管内乳頭腫など

乳腺症

痛みだけでなく、しこりを触れるときは
乳癌との鑑別が必要

乳腺膿瘍

乳腺炎がひどくなって膿が溜まった状態

乳輪下膿瘍

乳輪にできる痛みを伴うしこり

肉芽腫性乳腺炎

非授乳中に起きる乳腺炎

女性化乳房症

男性ホルモンのバランスのくずれで起きる乳房の腫れ

当院の診療について

当院では乳腺専門医による精度の高い乳がん検診を通して総社市の乳がん死亡の減少に寄与したいと思っています。
当院で診断した乳がんの方は責任をもって専門の治療施設に紹介いたします。
また、術後の診療も治療施設と連携(がん診療地域連携パスを用いることもあります)して行っていきます。
お気軽にご相談ください。

当院の推奨する乳がん検診Breast cancer checkup

日本の乳がんは30歳代後半から急増します。ですが、乳房の構成は若いほど高濃度乳房が多く、マンモグラフィでは「しこり」腫瘤陰影が分かりにくい場合が多くなります。
一方、乳房超音波では乳腺組織は「白く」、脂肪組織は「黒く」描出され、「しこり」腫瘤も一般的に「黒く」描出されて比較的認識しやすいため、乳房超音波は40歳より若い世代の乳がん検診にも有効である可能性があると個人的には考えており、当院では30歳代からの乳がん検診を推奨しています。

対象 30歳代以上の女性
間隔 2年に1回
方法 問診、乳房超音波

またJ-STARTの結果から、40歳代はマンモグラフィ・乳房超音波併用健診を、乳房の構成が脂肪性乳房でも乳房超音波の上乗せ効果があることが分かりましたので、ご希望のある方は、50歳以上でも併用健診をお勧めします。

対象 40歳以上の女性
間隔 2年に1回 同時併用、もしくは1年に1回 交互に
方法 問診、マンモグラフィ+乳房超音波

また、当院で行っている健康診断のオプションとしても、乳がん検診を受けることができます。
詳しくは健診センターをご覧ください。

乳がんの臨床Clinical

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乳房の仕組みと乳がんの発生部位・発育

乳がんのリスク因子

担当医師紹介・予定表Doctors & Schedules

伊波 茂道
伊波 茂道
伊波 茂道
専⾨

乳腺外科

現職

医療法人行堂会/長野病院/乳腺外科

資格・所属学会

・日本外科学会外科専門医 ・日本乳癌学会乳腺専門医 ・日本癌がん治療認定医機構がん治療認定医 ・日本乳がん検診精度管理中央機構マンモグラフィ読影認定医 ・日本外科学会 日本乳癌学会 日本乳癌検診学会 日本癌治療学会 ・日本緩和医療学会 日本臨床外科学会 日本外科系連合学会 ・日本乳腺甲状腺超音波医学会 日本乳癌画像研究会 日本乳腺疾患研究会 ・山陽乳房画像研究会

診療時間
午前8:30〜12:00 ×
午後14:00〜17:30 × ×

上記予定は変動する可能性があります。
詳しいスケジュールはこちらよりご覧ください。

医療設備紹介Medical facilities

マンモグラフィ
マンモグラフィ

Pe・ru・ru

乳房超音波画像診断装置
乳房超音波画像診断装置

Aplio i700

マンモトーム
マンモトーム

Mammotome