乳腺専門医のひとりごと…🤔💭

厚生労働省が2023年9月に「2022年の人口動態統計（確定数）」を公表しました。

・乳がんによる死亡は1万5,912人で、大腸がん、肺がん、膵臓がんに次いで４位でした。

 

国立研究開発法人国立がん研究センターが2024年1月に、2022年の院内がん登録データ（がん診療連携拠点病院等456施設）をウェブサイトで公表しました。

・2020年から2022年診断例の乳がんの院内がん登録数は、2018-2019年診断例の2カ年平均登録数と比較したところ、2020年診断例は100.2%とほぼ同等、2021年診断例は108.3%、2022年診断例は112.7%と、登録数は継続して増加していました。

・2022年診断例を、検診発見群と非検診発見群に分け、2018-2019年の2か年平均登録数と比較したところ、両群ともに、同じように」増加していました。検診発見例は非検診発見例と比較して約1/2の登録数でした。

・そのため、 2020年から2022年診断例の乳がんの院内がん登録では早期癌割合も向上していませんでした。

🧑‍⚕️💭検診発見乳がんの早期癌割合は76.6％なんだけどなあ…

 

「2022年の人口動態統計（確定数）」によると…

・がん（悪性新生物〈腫瘍〉）による死亡は、38万5,797人（男性が22万3,291人、女性が16万2,506人）で、死亡数の24.6％を占めました。

部位別でみると、男性は肺がん、大腸がん、胃がん、すい臓がん、肝臓がんの順に多く、女性は大腸がん、肺がん、膵臓がん、乳がん、胃がんの順となっています。

・乳がん死亡数の年次推移をみると、新型コロナ感染症（COVID-19）のパンデミック期（2020年、2021年）に一時的に減少したものの、2022年は再び増加しており

2019以前からの増加傾向に戻ったようにみえます。

・COVID-19パンデミック期間中の医療・保健サービスの変化（治療の先延ばしやがん検診の受診抑制など）が遅れて2022年の死亡数増加に影響したのかもしれません。

 

 

次回！国立研究開発法人国立がん研究センターが2024年1月に、2022年の院内がん登録データ（がん診療連携拠点病院等456施設）や

2024年1月に公表された、2022年の院内がん登録（がん診療連携拠点病院等456施設） のデータを参考にしながら乳がんについてもっと深堀りしていきます！👀✨

ぜひ、最後までご覧ください！

 

長野病院では、「安心を見つけにいこう！乳がん検診」というキャッチフレーズをかかげています！

乳がん検診を受けることで多くの方へ安心を届けらればと思います😊

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長野病院　乳腺外科専門医　伊波茂道先生　より

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