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健康コラム~骨の事をもっと知ろう!~

第1回:骨の事をもっと知ろう!🦴🥛

 

  • 骨の基礎知識 ~骨の役割と仕組みについて
  1. 骨には5つの役割があります

筋肉は、日頃からケアをしたり鍛えたりする一方、骨は身体の中にあって目で見る機会がほとんどありません。そのため、普段から骨を意識している人は少ないのではないでしょうか?
しかし、思っている以上に、骨は多くの重要な役割を担っているんです。

 

・体を支える

ご存知のように骨は身体を支えています。足や腰の骨折などの骨トラブルが原因となって、寝たきりになってしまうことになりかねません。

実際に、脳卒中や認知症以外に骨折・転倒や関節疾患が要支援、要介護の原因として挙げられています。

 

現在の要介護度 第1位 第2位 第3位
総数

要支援者

要支援1

要支援2

要介護者

要介護1

要介護2

要介護3

要介護4

要介護5

認知症

関節疾患

高齢による衰弱

関節疾患

認知症

認知症

認知症

認知症

脳血管疾患(脳卒中)

脳血管疾患(脳卒中)

16.6

19.3

19.5

19.8

23.6

26.4

23.6

25.3

28.0

26.3

脳血管疾患(脳卒中)

高齢による衰弱

関節疾患

骨折・転倒

脳血管疾患(脳卒中)

脳血管疾患(脳卒中)

脳血管疾患(脳卒中)

脳血管疾患(脳卒中)

骨折・転倒

認知症

16.1

17.4

18.7

19.6

19.0

14.5

17.5

19.6

18.7

23.1

骨折・転倒

骨折・転倒

骨折・転倒

高齢による衰弱

骨折・転倒

骨折・転倒

骨折・転倒

骨折・転倒

認知症

骨折・転倒

13.9

16.1

12.2

15.5

13.0

13.1

11.0

12.8

14.4

11.3

現在の要介護度別にみた介護が必要となった主な原因(2022年厚生労働省国民生活基礎調査より)

 

・運動の支点になる

骨と筋肉が繋がり、関節が支点となることで、私たちは足を動かしたり腕を曲げたりすることができます。

 

・内臓を守る

内臓は衝撃に弱いため、頭がい骨は脳、肋骨は肺や心臓、背骨は脊椎神経と、重要な臓器等を硬い骨で衝撃からしっかり守っています。

 

・血液(血球)を作る

骨の中心にある骨髄には血液の原料となる造血幹細胞があって、それにより赤血球、白血球、血小板が作られています。つまり、骨があるからこそ血液が作られているのです。

 

・カルシウムを蓄える

骨にはカルシウムの貯蔵庫の役割があります。体内のカルシウムの99%が骨に、残りの1%が血液に存在していて、血中のカルシウム濃度が低くなると骨からカルシウムを補給します。

 

  1. 骨は少しずつ入れ替わっています

骨が新陳代謝しているということをご存知でしたか?
骨は成長に伴って大きくなっているのではありません。骨も生きていますので、誰の骨であっても約3年周期で少しずつ新しい骨に生まれ変わっています。

それでは、一体どのように生まれ変わるのかを、骨の成分としくみという観点からみていきましょう。

 

  • 骨の構造は?

骨はカルシウムとたんぱく質の仲間であるコラーゲンから出来ています。コラーゲンが土台となり骨にしなやかさを与え、カルシウムなどのミネラルがコラーゲンに付着することで骨に強度を与えています。

 

  • 骨が新陳代謝するには2つの理由があります

・カルシウムを送り出す

人間の生命を維持するのに欠かせないカルシウムを身体の各組織に送り出すためです。カルシウムが不足すると骨から溶かし出され、余ると骨に蓄えられます。その繰り返しで生まれ変わっています。

・骨を若返らせる

古くなった骨を若返らせるためです。
丈夫な骨も古くなると弾力を失ってもろくなります。そのため、生まれ変わってしなやかな強さを維持しています。

 

  • 骨の新陳代謝の仕組みは?🤔🦴

骨では「骨をこわす細胞(破骨細胞)」と「骨をつくる細胞(発芽細胞)」が働いています。
このふたつの細胞の働きで骨は生まれ変わります。まず破骨細胞が酸や酵素で古い骨をこわし(骨吸収)た後、骨芽細胞がコラーゲンを生成していきます。そこに腸で吸収されたカルシウムが付着することで新しい骨となります(骨形成)。これを約3年のサイクルで繰り返しており、骨は大人になっても毎日 生まれ変わっています。

 

 

 

  1. 骨の健康の為には大切なことって?🤔🦴
  • 成長期からの骨づくりが大切です

骨密度の低下や骨折の話題と言えば高齢者に多いため、「骨は高齢者の問題」と思われている方も多いかもしれませんが、決してそう訳ではありません。「骨の健康」という観点から見れば、成長期での骨づくりが一生の骨量に大きく影響してきますし、若くても出産や生活習慣によって骨量を低下させるリスクがあることがわかっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

骨の成長期:成長期の骨づくりが、一生の骨の基礎となります。
一生の内で骨量が最も多くなるのは、男性で20歳、女性で18歳と言われており、成長期

に骨量のピークをいかに高めるかが将来の骨の健康を維持するカギとなります。

骨の成熟期:30代以降は体が完全に出来上がる年代です。
骨量も最大となりますが、無理なダイエットや偏った食事、過度なストレスなどにより骨

量低下のリスクが高まります。
また、この時期の女性には妊娠、授乳により一時的に骨密度が低下する方もいるので、積

極的な骨のケアが必要となります。

骨の衰退期:40代以降は、骨量はゆるやかに減少し、特に女性は50代以降に骨量が大きく減少して行き

ます。
これは、男性に比べてると骨格が小さく体の中に蓄えられている骨量が少ないこと、閉経

後の女性ホルモンの減少で破骨細胞の働きが活発になること等が原因です。

 

  • 日頃の生活から骨の健康を意識しよう🦴

骨の健康を維持・強化するために、カルシウムの摂取はとても大切な事です。
カルシウムは体内に吸収されにくいため、摂取されてもそのほとんどは排出されてしまいます。バランスの取れた食事とりカルシウムを摂取し、体内に吸収、定着しやすくするために日光浴をしたり適度な運動も大切です😄✨